代表ご挨拶
アイオーシー株式会社 代表ご挨拶アイオーシー株式会社 社長ご挨拶
一棟分ずつオーダーメイドで
作ってお届けする。
IOCは、いわばフローリングの
オートクチュールです。
なぜアイオーシーだったのか ―――
2005年ころ、アイオーシーを始める前に建築家やゼネコンあるいは大工さんからいろいろな話を聞いて回りました。その時に強く感じたのは、普通のマンションや建て売り住宅が非常に似たような部屋のつくりになっているということです。壁と天井はビニールクロス、フローリングは印刷シートを表面に貼ったもので、これにガラスの窓がついています。ビニールとガラスで囲われた空間に息苦しさを感じました。人が暮らしていくのにこの環境は本当に相応しいのだろうか? もちろんコストパフォーマンスは良いのでしょうが、どうも住み心地が良さそうとは言えません。そうだ、せめて床ぐらい本物の木を感じられるようなフローリングを作ってみよう。これがアイオーシーの始まりです。
コストを抑えるために中国で提携工場を探したり、自然の風合いを感じることができる天然素材の塗装方法を研究したり、さらには床暖房でも耐えられる構造を考えたりの日々が続きやっと完成したのが当時のアイオーシーフローリングでした。その後進化を重ねて今では選べる樹種は20種類以上、着色もオーダーでできるようになりました。デザインパーケット、フレンチヘリンボーン等のパターン商品、本物の古材を使ったアンティークフローリング、表は1ミリ厚の本物の木材ですが基材が石系の材料で作られた、総厚6.5ミリ、施工はのり釘不要で簡単にできるハイブリッドフローリング、と様々なフローリングに発展しています。
IOCは国際オリンピック委員会の略称と同じですが、私たちのIOCの意味はInterior Oriented Collaborationの略であり、建築家お施主様さらに施工業者の皆様とのコラボレーションを通してインテリア志向の材料を創造するという意味です。自然感あふれ心地よくまた健康的なフローリングを、一棟分ずつオーダーメイドで作ってお届けする、いわばフローリングのオートクチュールです。工場で製造する時点で東京都港区山田様邸用というように、お客様の名前がわかる状態でその住宅に使われる分だけ毎回製造しています。これによって、他社の大量生産で製造されるフローリングとは違いそれぞれのオーダーに合わせて製造することが可能となっています。ここから始まり同じコンセプトでフローリング以外の商品、床と同じ材料で作った壁材、天井材、階段材(質感コーディネート商品)、サイザル麻のカーペット、上海黒レンガ、ドイツ製のタイル、デッキ材等々、多様な商品にも挑戦し続けています。

これまでのフローリングは印刷シートであれ、0.3ミリの薄単板のものであれ、調色着色等の技術を使った均質な床材が主流でした。アイオーシーはそれをとても不自然に感じました。自然の創造物は全て一個一個に個性があります。人ならば背の高い人低い人、顔の大きい人小さい人、髪の毛の黒い人茶色い人といろいろな人がいます。同様に木材も一本一本に個性があります。それらの個性を生かし、色の濃い板、薄い板、模様のおとなしい板、激しい板を一緒に使って、全体として非常に自然感あふれるデザインを得ること、これを目指してアイオーシーフローリングは作られています。一枚一枚は個性がありますがそれを床に敷きつめるとバランスが取れた自然を感じられる風景を作ることができます。せっかく何十年あるいは何百年も時間をかけて成長してきた木材を素材として解放できる方法であると考えこれを実践しています。

これらの理念のもとに、斬新な製品開発に日夜邁進しています。掲載商品以外のものにも常時取り組んでおりますので「こんなものがあったらいいな」「こんなことはできないか」というお話しがございましたら、ぜひ我々にお声をお聞かせ下さい。


アイオーシー株式会社
代表取締役  津田 龍太郎