複合フローリング施工説明書
直貼りタイプの場合
全体の流れ
①下地処理→②仮並べ→③貼り込み→④貼り込み後の注意点→⑤その他注意点
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下地処理
□ モルタルの配合比は、出来る限り硬練して(セメント:砂:水=1:2.5:0.5)30mm 程度の厚さに定規摺りし、不陸が出来ないよう金ゴテで 3 回以上、しっかりと押さえて下さい。
□ 特に部屋の隅は、ハネ上がりや落ち込みの無い様、幅木や壁に直角に押さえて下さい。
□ モルタルの不陸は、1m に付き 3 mm以内である事を確認して施工して下さい。下地の不陸が大きいと、フローリングと下地の間に空間が出来る為、歩行時に不快感が生じる事があります。
□ モルタルの乾燥度は、含水率 10%以下で施工して下さい。水分が高い場合、乾燥によりモルタルに亀裂が生じ易く、フローリング間に隙間が出来る等、 不具合が生じる場合があります。通常施工時の目安として、モルタルの養生期間は 1 階部分で 3 週間、2階部分で2週間、デ ッキプレートは5週間以上必要です。 特に厳冬期は、地域や同一現場でも差が生じますので、環境を考慮し十分注意して下さい。
□ 施工面には、シート等、物を置かないで下さい。 また、天気の良い日には、窓を開放して風通しを良くして下さい。
□ モルタルが平滑でない場合は、モルタル表面に付着している異物を除去し、下地が悪い場合は、 ワイヤブラシ付ポリッシャーで表面の残留セメントを、取り除いて下さい。
□ 箒で大きなゴミ等を除去し、掃除機で小さなホコリまで除去して下さい。
2
仮並べ
□ 弊社のフローリングは天然木を使用しているので、杢理や色に違いがあり、必ず仮並べをして全体のバランスを確認して下さい。
□ 特に気になる杢理や色が入った材料は、目立たない場所に貼る等の工夫をして下さい。
3
貼りこみ
※推奨接着剤 通常・・・コニシ KU928RS ・ コニシ E350R
□ 施工前に、掃除機や箒で下地表面がキレイに清掃されているか確認して下さい。
□ モルタルの乾燥度を確認し、モルタル水分計で数値が 10%以下でなければ、施工はしないで下さい。
□ モルタル面の不陸を調査し、1mにつき 3 mm以内に納まっている事を確認して下さい。
□ 貼り込みに先立ち、基準墨出し線を引き、割り付けや色合わせをチェックし、巾木までの寸法等を測定し貼り始めの巾決めをして下さい。巾決めをした製品をカットして、エンドの接着部が 1 ヶ所に集中しないように、割り付けて下さい。
□ 接着剤を「櫛ヘラ」を使って下地に均等に塗布して下さい。乾燥接着に気をつけながら、ゴムハンマーを用いて表面を叩き、目スキが出ない様に貼り込んで下さい。
□ 窓際は 2~3 mmの間隔を空け、巾木にのみ込ませるか、コーキングで隠れるように施工して下さい。
□ 貼り始めと、納めの部分や巾決めのカットした箇所は、サネがカットされて浮き易い為、特に注意して押さえ込んで下さい。
□ 接着剤が、フローリング表面又は巾木等に付着しないように注意し、付着した場合は素早く取り除いて下さい。
□ 貼り込み終了後、他の工事を行う際は、接着剤が付着しないよう、保護シート等でしっかり養生して下さい。
□ 施工終了後、夏場は 12 時間、冬場は 24 時間、立ち入り禁止として下さい。
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貼り込み後の注意点
□ フローリングの表面に擦り傷が付かないよう養生シートを端まで敷き、その上にダンボールや合板を敷いて養生して下さい。
□ 養生作業の際、フローリングの表面に直接養生テープを貼りますと、塗装がはがれたり、粘着剤が付着し、汚れや変色の原因となる可能性がございます。工程上、どうしても必要な場合は、 弱粘着タイプの養生テープをご使用下さい。(可能な限りご使用はお避け下さい。)弱粘着タイ プも、長時間接着を続けると、糊残りや、変色する場合がございますので、ご注意下さい。
□ 貼った後の養生シートの上には物を置かないで下さい。
□ 室内の換気は十分に取って下さい。特に夏場の高温度や冬場の急激な暖房にもご注意下さい
※ 自然塗料(オイル)仕上げ商品の場合は、別紙「オイル塗装仕上げフローリングの取り扱いに 関する注意事項」をご覧下さい。
□ 養生が不十分ですと表面や木の目に埃やチリが残り、通常のクリーリングでは取れなくなる事 があるため、特に色の濃い商品の養生には十分ご配慮下さい。
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その他の注意事項
□ 床材は開梱後すぐに施工して下さい。雨濡れしたものは使用しないで下さい。
□ 雨天など湿気の高い天候下では施工を控えて下さい。