シルバデッキ施工説明書
1
シルバデッキについて
シルバデッキは木粉とプラスチックを使用した複合素材です。
フランスのsilvadec社が独自に開発したWPC材で屋外での歩行用に開発されました。
ただし、構造用にお使いいただくことはできません。
施工手順と異なる施工方法によって発生した不具合はお受けできない場合がありますので、施工前に
この施工説明書を最後までよくお読みくださるようお願い致します(特に目地の設定部分)
Youtubeにて、施工方法をご覧になれますので、参照くださるようお願い致します。
(一部金具の仕様が異なっていますが、基本的な施工方法はご覧頂けます)
https://www.youtube.com/watch?v=6GFUeQrltcg&feature=youtu.be
Youtube QRコードYoutube QRコード
2
工具について
□ 切断、穴空けと取り付けは木製デッキを施工する際と同様の工具をお使いいただけます。
□ 特に切断の際は超鋼チップソーのご使用をお勧めします。
3
下地の準備について
□ 下地は1000mm当たり10mmの水平勾配を取って下さい。
□ 常時デッキの下に水が溜まることがないように配慮して下さい。
□ 勾配の一番高い部分は建物の外面とし、デッキは勾配のついた平滑な土間に根太を取り付けるかプラ束を使用して施工して下さい。
□ 土間でない場合は突き固めた土間の上でも施工ができますが、束の沈下防止のために水平を取った束石の上に、束、根太を取り付けて下さい。
4
根太の設置について
□ デッキ材の通気を確保するためにデッキは地面に直接施工しないで下さい。
□ 根太は断面寸法で50mm角以上のハードウッド材を使用して下さい。
根太を配置する際は下記の根太ピッチを守って下さい。
根太のピッチ表根太のピッチ表
□ 束柱を設置する際は根太はハードウッドを
ご使用下さい。
□ 根太の継手は木口同士で最低10mm、
建物の外面からは15mm離して下さい。
この隙間は適切な排水と季節によって発生する材の
伸び代のためです。
詳細は右図をご参照下さい。
根太の配置図根太の配置図
□ 土間が完全に平滑でない場合はプラ束
(マルチポスト)などをご使用下さい。
但し束ピッチは最大30cmとして下さい。
□ デッキ材の木口部分は根太の上に配置し
荷重ストレスをなくすために必ずビス止めを
して下さい。
□ デッキの末端部分が根太からはみ出した状態での
施工は絶対にしないで下さい。
5
デッキ材の施工
同製品では2通りの固定方法がありますので、現場状況に合せて選択くださるようお願い致します。
施工時の注意事項として
□ ステンレス製のビスをお使い下さい。
□ ビスは締めすぎないようにして下さい。
□ 木口から30mm以内の位置ではビス打ちはしないで下さい。
① 専用クリップによる施工(金具はT21mm用)
□ 付属されているイラストのクリップ(2 種)とビスをご使用下さい。
□ リレークリップで目地幅が決まりますので、クリップを押し込んだりして目地を狭くしないで下さい。
□ クリップはデッキ材専用に設計されていますので、他社製の同等品とは混用しないで下さい。
専用クリップ説明写真専用クリップ説明写真
② 脳天打ちによる施工
□ 予め下穴を空けてからビス打ちを行ってください。
□ デッキ間は5mm以上の隙間を空けて施工して下さい。
6
幕板(側板)の取付け
幕板(側板)は根太部分にビスで固定して下さい。
なお、幕板はデッキから 5mm離して取り付けて下さい。
幕板(側板)の取付け図幕板(側板)の取付け図
7
幕板(側板)の取付け
デッキ材のメンテナンスは1年に1回程度行って下さい。
□ デッキの洗浄は長手方向にデッキブラシで水洗いを行って下さい。
□ 汚れやカビの洗浄には中性洗剤をご使用して下さい。
□ しつこい油汚れやシミは中目のサンドペーパーで目地に沿って軽くこすって下さい。
強い力で擦りますと、傷をつけてしまう恐れがありますので、ご注意下さい。
通常、油汚れやシミなどの大部分は何週間か紫外線にさらされることで消えます。
□ メンテナンスには溶剤ベースのクリーナーなどは使用しないで下さい。また、着色、染色、
オイル塗装などはしないで下さい。
□ 高圧洗浄機のご使用も表面に傷をつけてしまう恐れがありますので、お控え下さい。
8
保管とお取り扱いについて
□ 平らで風通しの良い場所で適切に桟木を置いて保管して下さい。日焼けによる変色を防ぐために表面同士を合わせて保管して下さい。WPCデッキ材は木材よりも重量がありますのでお取り扱いにご注意下さい。
9
その他の注意事項
[施工時の注意事項]
□ 屋上などの排水溝がある場合は点検口、清掃口を設けて下さい。
□ 点検口の枠部分は木製または鉄製として下さい。
□ 点検口とデッキ材の間の隙間は 1cm以上あけて下さい。
□ 床に直接、柱や照明塔、目隠しなどを取り付けないで下さい。
□ 床を切り欠いて柱や照明塔を設置する際にもデッキ材の伸び代を考慮して下さい。
□ プール周りの縁は幕板の設置はお勧めできません。できるだけ縁石で納めて下さい。
[施工時の注意事項]
□ 施工後、経年変化によりデッキ材の色は若干変色しますので追加発注などをされた場合には若干の差異が生じる場合があります。新しく施工されたデッキ材も次第に色が馴染む様になりますが、完全に一致する訳ではございませんのでご了承下さい。
□ また、製造時期やロット違いなどにより色が若干変化することがございますのでご了承下さい。
□ 木粉に顔料を入れ着色しておりますので、経年変化により顔料が剥がれて衣類や洗濯物などに付着する恐れがあります。また、洗濯物や布団などを直に置かないで下さい。
□ 強い直射日光で表面温度が高温になる場合がありますのでご使用される場合は、充分注意して下さい。
□ 本製品の上に高温の物を置くと、燃焼や変形の原因になりますので絶対に止めて下さい。(BBQなども厳禁)
□ 雨などで濡れたときに滑りやすくなる場合がありますので、歩行などには注意して下さい
□ 重量物を置く場合は、荷重が大きな面積に分散するように大きな板などの上におくようにして下さい。
□ 重量物を落とさないようにして下さい。衝撃で割れや凹みが発生する場合があります。
□ 傘などの先端の尖った物で突かないで下さい。また、脚立などの先端の細い部分に荷重がかかるような状態で、ご使用にならないで下さい。破損、変形の恐れがあります。
□ 本製品に灯油やガソリン、有機溶剤が付着した場合は直ぐに拭き取って下さい。
□ 空き缶や鉄製の物を直接置いて長期間放置しないで下さい。鉄さびなどで染みになる場合があります。
□ 強い衝撃を与える様な行為はしないで下さい。(高所からの飛び降りなど)怪我や製品破損の原因になります。
□ 暴風雨や地震などの異常天候後に破損や安全に支障をきたす異常がないか点検を行って下さい。
□ 材質上、浸透性が無いため表面張力により水分が残ってしまうことがあります。
降雨後にデッキをご使用される場合にモップ等で水を拭き取る事をお勧めします。
冬期にその水分が凍結する場合がありますので、充分注意して下さい。
10
保証について
施工の前に地域の建築基準法に準拠しているかを確認しているかを確認して下さい。
上記の設置方法以外の場合は製品保証の対象とならない事がありますので、ご了承下さい。
なお、害虫やカビに対する保証は10年ですが、適応範囲はデッキ材のみとし、 施工費用、精神的、金銭的、逸失利益などは含まれませんのでご了承下さい。