無垢フローリング施工説明書
【重要】
重大なクレームになる場合がございますので、ご注意下さい。
※無垢フローリングは、無垢材の性質上、空気中の水分や床下からの湿度の影響で、膨張、収縮、反り、捻れなどが生じる場合がございます。
※無垢材の特性に起因する不具合や、樹種によってはキクイムシ・シロアリなどの虫害、無垢材に適した工法・施工を採用されていない場合の不具合は、保証対象外とさせて頂きます。
※部屋の隅部分、サッシ、敷居にはフローリングを突き付けず、必ず隙間を確保し施工して下さい。

※以下の施工方法は、一般的な施工方法です。使用面積・用途などによって異なる場合がありますので、施工方法は設計事務所とご相談下さい。
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施工前の確認と準備
保管に関して
□ 土間コンクリートに直接置いたり、雨水に漏れないように十分注意して保管して下さい。
□ 直射日光のあたる場所での保管は避けて下さい。
□ 無垢材の性質上、膨張、伸縮を防止するため必ず施工現場の湿度になじませてから施工して下さい。

工箇所準備

□ 床下の換気を十分に行えるよう、通気口を設け、床下の乾燥に留意して下さい。
□ 外部や浴室、地下室、半地下室への施工はご遠慮下さい。
□ 一般住宅以外の場合はご相談下さい。
2
施工上の注意点
□ 根太は303mmピッチで施工して下さい。
□ 12mm以上の耐水合板で捨て貼りして、平滑な合板下地を作って下さい。合板は3尺ずらし(千鳥貼り)にして下さい。
□ 湿気の多い場合は0.1mm厚以上の防湿シート等を併用して下さい。
□ 木目は色調が各枚によって異なりますので、予め仮並べをして下さい。
□ 極端に小幡材がこないよう、貼り込み前に割りつけを行って下さい。
□ 壁際の納まりや敷居、框などとの納まりは必ず5mm以上の隙間を設け、コーキング処理などを行って下さい。
無垢床施工説明図無垢床施工説明図
□ 施工は必ず糊釘併用で行って下さい。貼り付けはきつく締め付けると無垢材の性質上、反りや突き上げの原因 になるのでご注意下さい。
□ サネは強く叩きすぎないようにして、0.3mm~0.4mm程度の隙間を設けて貼って下さい。
□ 施工の際は、同梱のスペーサーをご使用下さい。ただし、入荷時期によってスペーサーが入っていない場合がございます。弊社よりお送りいたしますので、必要な場合は、ご連絡下さい。
□ 接着剤はコニシKU928C、アイカ工業JW410/Kをお薦め致します。
※木工用ボンド・水性/塩ビ系・合成ゴム系弾性接着剤等は使用しないで下さい。
□ 釘は38mm以上のフローリング用スクリューネイルを使用し、45~55度の角度で打ち付けて下さい。
□ フロアータッカーをご使用の際には、打ち付け角度を エア圧にご注意下さい。
□ 施工後は24時間以上静止養生を行って下さい。
※季節により硬化速度が変わりますので冬季は2~3日を目安として下さい。
3
施工後の注意点
□ フローリングの表面に擦り傷が付かないよう養生シートを端まで敷き、その上にダンボールや合板を敷いて養生して下さい。
□ 養生作業の際、フローリングの表面に直接養生テープを貼りますと、塗装がはがれたり、粘着剤が付着し、汚れや変色の原因となる可能性がございます。工程上、どうしても必要な場合は、弱粘着タイプの養生テープをご使用下さい。(可能な限りご使用はお避け下さい。)弱粘着タイプも長時間接着を続けると、糊残りや、変色する場合がございますので、ご注意下さい。
□ 貼った後の養生シートの上には物を置かないで下さい。また、足で踏まないで下さい。
□ 室内の換気は十分に取って下さい。特に夏場の高気温や冬場の急激な暖房にもご注意下さい。
□ 養生が不十分ですと表面や木の目に埃やチリが残り、通常のクリーリングでは取れなくなる事があるため、特に色の濃い商品の養生には十分ご配慮下さい。
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その他の注意点
□ 床材は開梱後すぐに施工して下さい。雨濡れしたものは使用しないで下さい。
□ 下地は濡れや湿気のないことを確認の上ご使用下さい。
□ 雨天など湿気の高い天候下では施工は控えて下さい。
□ 床下の風通しをよくして下さい。
※風通しが悪いと湿気が高くなり、床材の盛り上がり、腐れなどの原因となる事があります。